Qスイッチルビーレーザーについて

2003年5月より、シミ・色素性疾患治療レーザーとしては最も強力なQスイッチルビーレーザーが稼動しました。これにて、当院には、トレチノイン軟膏治療とレーザー治療という2種類のシミ治療が可能となり、今までより幅広いシミ治療を行えるようになりました。
Qスイッチルビーレーザーとは
ルビーレーザーは、694nmの単一波光を出すレーザーで、非常に強力なしみ治療器具です。さらに、当院のルビーレーザーではノーマルモードとQスイッチモードという2種類の波形を出すことができます。普通の老人性シミは、どちらのモードでも取れますが、非常に深い部位にあるシミは、Qスイッチモードでないと取れません。また、太田母斑や扁平母斑もQスイッチでないと取れないこともあります。つまり、Qスイッチモードがついているほうが、より完全なしみ治療が可能となるのです。
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Qスイッチルビーレーザーが有効なシミとは
顔面の殆どのシミが適応となります。ただし、肝斑というしみにレーザーを照射するとかえって濃くなることもありますので、レーザーは使えません。肝斑の場合はトレチノインやピーリングが適応となります。また、そばかすや老人性シミと肝斑が重なっている場合は、レーザーを行うべきかどうかをためし打ちなどをしながら十分検討しなければなりません。
扁平母斑の場合は、薄くなる場合とかえって濃くなる場合、あまり変わらない場合など多様な結果となります。また、再発しやすいことでも知られています。扁平母斑の場合もためし打ちを行うほうが無難でしょう。
体のシミも取れます。しかし、胸・背ではうまく取れても、下半身・手・腕や下肢のシミは取れにくい傾向にあります。体の場合は、念のためにためし打ちをするほうが無難といえます。
以下に、Qスイッチルビーレーザーが有効な顔のシミを列挙します
太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着(以上、保険適応)
老人性のシミ、そばかす、色素性母斑、刺青(黒色)、遅発性太田母斑など
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何回治療が必要ですか
シミの性質や深さによって違います。表層部に限局した薄いシミならば1回で取れますが、たいていのシミは3回程度の照射が必要です。より深い部位のシミであるほど、頻回の照射が必要となります。
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レーザー後はどのような状態になりますか
しみの種類によっても異なりますが、通常、3日ほどガーゼを当てていただき、4日目から肌色のテープを張っていただきます。お化粧はテープの上から可能です。一週間後にはテープをはがし、普通のお手入れとなります。ただし、それ以降も日焼け止めの塗布だけは継続してください。
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副作用・後遺症などのリスクについて
Qスイッチルビーレーザーは、皮膚のメラニン色素を破壊するレーザーです。このとき熱を生じ、軽いやけど状態になります。このやけど反応が肌にどのように影響するかで、副作用が異なってきます。
ごくわずかな反応の場合、色素沈着などの後遺症は殆ど生じません。しかし、肝斑が混在している場合や、アフターケアが不適切な場合、ほんのわずかなやけど反応でも色素沈着を生ずることがありますので、気をつけなければいけません。やけど状態がゆき過ぎると色素沈着や瘢痕などの副作用が生じます。色素沈着のみの場合は、殆どの場合、元に戻りますが、瘢痕は元に戻りません。
担当医はこのような副作用を起こさないように、気をつけて出力を調節します。
では、弱い出力で照射すればそれでよいのかというと、そうともいえません。あまり弱く照射しすぎるとメラニン色素が全く破壊されず、シミは取れないからです。
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トレチノイン治療とレーザー治療のどちらが良いか
シミの中には、トレチノインでしか良くならないシミや、レーザーでしか良くならないシミがありますので、初診時にしっかり診断してもらい、しみの種類にあった方法を選択してもらいます。
トレチノインでもレーザーでもどちらでも取れるシミに関しては、費用や治療の手軽さの多少が選択の基準となります。一般的に言って、シミの面積が大きければトレチノインのほうが安くなり、面積が小さければレーザーのほうが安くなります。また、レーザーのほうが医者任せで簡単ともいえますが、トレチノインのほうは、薬が手元にあれば、自分の好きな時期に好きな箇所を治療できるという自由度があります(薬に期限がありますので、いつまでも自由とは言い切れませんが。)担当医と良く話し合い、自分のシミのタイプ、生活上都合が良いのはどちらか、など、十分考えた上で決定しましょう。
また、トレチノインは浅い部位のシミには有効ですが、深い部位のシミは苦手です。一方、レーザー後に若干色素沈着が生じてしまうことも時々あります。より完全な治療をお望みの方にとっては、ゆくゆくは、トレチノインとレーザー両方の治療によって、それぞれの限界を補い合う必要が生ずる可能性もあります。
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治療費
保険適応疾患は保険で定められた治療費となります。照射は一回につき、自己負担約8000円(3割負担)です。3ヶ月あけると次回の照射が可能となります。
保険適応外疾患の診察料はトレチノイン治療と共通になりますので、すでに当院にてトレチノイン治療をはじめている方は再診料の適応となります。照射前には照射回数の大まかな見積もりを行います。実際の費用は、見積り額と、実照射回数×単位価格のうち、少ないほうをお支払いいただきます。同じシミに対して複数回の治療が必要な場合、約3ヶ月あけて次の照射を行います。違うシミの場合はいつでも可能です詳しい価格は、こちらをご覧ください。
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受診の仕方
まずはカウンセリングのご予約を入れて下さい。カウンセリングと同時に照射もご希望の場合は、「カウンセリングとレーザーを希望」とおっしゃって下さい。ただし、シミの状態により、照射が不適当と判断された場合(たとえば、シミに肝斑がかぶっている場合)には、ご予約を入れていただいていても照射はできませんので、ご了承下さい。
電話番号 03-5648-5210
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