PICOトーニングによるシミ取りレーザー治療の特徴と注意点
シミ取りレーザーマシンの中で、最新と言われているPICOレーザーを用いたトーニング治療がPICOトーニングです。
ダウンタイムがほぼなく、シミや肝斑、くすみを徐々に薄くしていくことができ、従来のレーザートーニングよりも2倍早く効果が実感できると言われています。
こちらのページでは、PICOトーニングの特徴や効果、注意点を詳しくご紹介します。
大手のクリニックの料金比較もありますので、ぜひご参考にしてください。
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PICOトーニングとは?
PICOトーニングは、PICOレーザーと呼ばれるレーザー機器で行うトーニングという施術です。
初めて耳にする方はピンと来ないかもしれませんが、わかりやすくご説明していきます。
使用するのはPICOレーザー
引用元:品川美容外科
PICOトーニングで使用するのは、PICOレーザーと呼ばれるレーザーマシンです。
PICOレーザーは複数のメーカーが製造しており、どこのメーカーのPICOレーザーを導入しているかはクリニックによって異なります。
◇ 主なPICOレーザーの機種名
- ・ピコシュア
- ・エンライトン
- ・ディスカバリーピコ
- ・ピコウェイ
- ・ピコドリーム
PICOレーザーは従来のレーザーマシンよりもシミ治療に効果的だと言われています。
その理由は、非常に短い時間でレーザーを照射できるからです。
その速さは「ピコ秒」と呼ばれ、なんと「1秒の1兆分の1」に当たる短い時間です。
これまでシミ治療で用いられてきたQスイッチレーザーの照射時間は「ナノ秒」の照射でしたので、PICOレーザーの照射時間はそれよりも圧倒的に短いことがわかります。
ピコ秒の照射が可能なPICOレーザーの大きな特徴を2つご紹介します。
ダメージが少ない
PICOレーザーはピコ秒という驚異的な短い時間でレーザーを照射できるため、熱ではなく衝撃波によってメラニンを粉砕することができます。
それにより、従来のレーザーに比べて照射部の周辺が熱の影響を受けにくくなっています。
そのため、照射時の痛みや照射後の色素沈着や火傷などの肌ダメージが少ないというメリットがあります。
効果が高い
PICOレーザーは従来のレーザーでは砕ききれなかったサイズのメラニンをより細かく粉砕することができます。
粒が細かいほど代謝によって排出されやすくなります。
そのため、効果を実感できるスピードがこれまでのレーザーの2倍早くなったと言われています。
トーニングとは?
次に、PICOトーニングの“トーニング”とは何かをご説明します。
レーザーによるシミ取り治療というと、ピンポイントのシミにレーザーを集中照射して焼きとるイメージがあると思います。
トーニングは、それよりも弱めのパワーで広範囲に複数回、照射を行う治療法です。
健康な肌細胞には極力ダメージを与えずにメラニン色素だけを細かく粉砕し、ターンオーバーによって粉砕したメラニン色素を体外へ排出します。
また、トーニングではコラーゲン生成に関わる線維芽細胞を刺激するため、肌のハリや毛穴の開きにも効果が期待できます。
繰り返しの治療が必要ですが、ピンポイント照射での治療ができなかった肝斑や、広い範囲にシミがある方、ダウンタイムを取れない方に有効な治療です。
ピコ秒の照射が可能なPICOレーザーで行うPICOトーニングは、従来のQスイッチレーザーによるトーニングよりも、肌にダメージを与えずに早く効果的に治療が行えるということです。
照射時はゴムでパチンと弾かれるような痛みを感じますが、麻酔をするほどではありません。
施術時間は10〜20分ほどで終了します。
PICOトーニングの効果
◇
シミ、そばかす、ADM
◇
肝斑
◇
くすみ、色むら
◇
トーンUP
◇
肌のハリ、弾力
◇
毛穴の開き
PICOトーニングの術後
PICOトーニングを受けた後は、赤みや腫れ、ピリピリとした痛みが出る場合がありますが、1日以内に治ります。
特に違和感がなければ、治療後からメイクをしても問題ありません。
目立つかさぶたができることはなく、テープで保護する必要もありません。
施術後は肌がデリケートな状態になっていますので、保湿ケアや紫外線対策をしっかりと行いましょう。
PICOトーニングの回数と頻度
これまでのレーザー機器によるトーニングと比べると、PICOトーニングは半分の回数で効果が実感できると言われています。
1度でシミが薄くなったり、トーンアップを実感できたりする方もいますが、シミの濃さ・サイズ・種類・量・肌質などによって照射回数には個人差があります。
繰り返し照射を受けることで、段階的にメラニン色素を破壊・排出していきます。
照射の頻度は、一般的に2〜4週間置きです。
シミの状態や経過によって頻度は異なりますので、医師に相談してみましょう。
◇ 照射回数の目安
- ・ 薄いシミやそばかす、くすみ、色むら:3回
- ・ 濃いシミやそばかす、肝斑:5〜7回
PICOトーニングの値段相場
PICOトーニングはどれくらいの料金で受けられるのか、全国に医院数が多い美容クリニックを中心に料金を調べてみました。
照射の範囲が“顔全体”の場合と“その他の範囲”の場合で料金表を分け、安い順にクリニックを並べました。
注意:PICOレーザーは導入されている院が限られている場合が多いので、ご希望の院で取り扱いがあるかご確認ください。
顔全体の照射の料金
顔全体にPICOトーニングを行う場合の料金です。
※料金は税込です。
クリニック名 | 回数 | 料金 |
ライト初回 | 9,800円 | |
ライト1回 | 12,850円 | |
ライト5回 | 49,900円 | |
ライト10回 | 91,660円 | |
湘南美容クリニック | 1回 | 11,000円 |
5回 | 49,900円 | |
10回 | 91,660円 | |
品川美容外科 | 1回 | 16,500円 |
KMクリニック (新宿院・銀座院) |
初回 | 20,900円 |
5回 | 94,050円 | |
10回 | 167,200円 | |
共立美容外科 | 1回 | 20,900円 |
6回 | 110,000円 | |
10回 | 173,800円 | |
東京美容外科 (新宿院・梅田院) |
1回 | 49,500円 |
6回 | 237,600円 | |
12回 | 415,800円 | |
聖心美容クリニック | 1回 | 38,500円 |
ガーデンクリニック | 初回 | 11,000円 |
1回 | 41,800円 | |
6回 | 224,400円 |
ピコレーザー取扱院
- 新宿東口院
- 新宿三丁目院
- 池袋東口院
- 池袋西口院
- 銀座有楽町院
- 銀座二丁目院
- 渋谷西口院
- 中野院
- 世田谷院
- 横浜駅前院
- 横浜院
- 大宮東口院
- 宇都宮院
- 仙台駅前院
- 福島院
- 郡山院
- 梅田大阪駅前院
- 心斎橋筋院
- 心斎橋御堂筋院
- 京都駅前院
- 福岡天神院
顔全体に照射する場合の料金を、安い順に並べました。
1回2万円くらいが平均値ですが、業界最大手の東京中央美容外科や湘南美容クリニックは1万円前後でコスパよく受けられます。
PICOトーニングは数回繰り返し受けることでより高い効果が期待できるので、予算が気掛かりな方は候補に入れておきたいクリニックです。
また、他のクリニックでも5回や10回などのセット料金だと少し割安になるプランがあるので、医師と相談してまとまった回数が必要ならばセット料金を検討してみても良いでしょう。
その他の範囲の料金
顔全体ではなく、頬などの狭い範囲で受ける場合の料金についてまとめました。
※料金は税込です。
クリニック名 | 範囲 | 回数 | 料金 |
品川 美容外科 |
頬 | 初回 | 9,790円 |
---|---|---|---|
2回目以降 | 11,990円 | ||
KM クリニック (新宿院・銀座院) |
両頬 | 初回 | 9,900円 |
クリニックによっては上記のように顔全体だけでなく、頬などの気になる範囲だけ受けられる料金プランを用意している場合もあります。
顔全体よりも少し安い料金設定になっているので、「頬だけが気になる!」というような方にお勧めです。
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PICOトーニングの副作用・注意点
好転反応がある場合がある
紫外線対策が必要
これまで以上に、UVクリーム・日傘・帽子などで紫外線対策を行いましょう。
保湿をする
受けられない方もいる
下記の項目に該当する方は、事前に医師へ相談するようにしましょう。
◇
リウマチ、アトピー、てんかん、前癌病変、悪性腫瘍、出血性疾患などがある方
◇
妊娠中、妊娠の可能性のある方、授乳中の方
◇
光感受性の強い方、光感受性を高める薬を服用している方
まとめ
ピコ秒という極めて短い時間で照射が可能となったPICOレーザーによるトーニングについてご紹介してきました。
従来のトーニングより肌への負担が少ないことや、効果を実感できるスピードが早くなったことは、とても嬉しいメリットです。
しかし、数回繰り返し照射をする必要があるので、金銭的な問題も発生します。
取りたいシミに合わせて様々なレーザー機器が登場していますので、ぜひ一度シミの状態を医師に診察してもらい、最も有効なレーザーがどれなのか医師に相談してみてください。
当サイトの編集部員がPICOトーニングで肝斑治療を始めました!
経過の様子を画像付きでレポートしていますので、こちらもぜひご覧ください。
当ページの監修者
医療法人容紘会高梨医院副院長
皮膚科・美容皮膚科医師
吉岡容子先生
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。
麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。
院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・美容皮膚科を開設。副院長として勤務しています。